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JPEC 薬剤師生涯学習達成度確認試験 対策教材の選び方|薬物療法/医療薬学/地域薬学ケア 専門薬剤師認定試験 受験者にも対応
2026-06-12
JPEC 薬剤師生涯学習達成度確認試験 対策教材の選び方|薬物療法/医療薬学/地域薬学ケア 専門薬剤師認定試験 受験者にも対応
「試験まで数ヶ月、何を読めばいいか」「教材を増やしすぎて全部読み切れない」——JPEC(公益財団法人 日本薬剤師研修センター)が実施する薬剤師生涯学習達成度確認試験、あるいは試験問題が共通の薬物療法専門薬剤師認定試験・医療薬学専門薬剤師認定試験の受験者から、毎年同じ質問を受けます。
本記事は、私が実際に試験対策を走り切った経験から、教材を「5つのジャンル」でどう揃えるかという考え方を整理したものです。最初にお断りしておくと、私が使った市販教材の具体的な書名・書誌情報と、「どの順番で・何周するか」という運用設計は、私のnoteに集約しています。本記事は「揃え方の地図」、noteは「具体名と走り方」という役割分担です。
私は普段、感染制御・抗菌薬適正使用に関わる業務に従事する現役の薬剤師として、薬物療法専門薬剤師・医療薬学専門薬剤師を保有しています。受験当時、教材選びには相当悩みました。同じ悩みを抱える受験者の方に、「この5ジャンル+電子化環境を揃えれば十分」という指針を共有します。JPEC試験と薬物療法専門薬剤師認定試験は試験問題・合格基準が共通のため、本記事の考え方はどちらの受験者にもそのままご活用いただけます。
この記事でわかること
- 薬物療法専門薬剤師試験の概要と直近の合格率
- 試験対策で揃えるべき教材5ジャンル(必須3+エビデンス補完1+業務リファレンス1)
- 各ジャンルで教材を選ぶときの基準(私が重視したポイント)
- 教材の電子化環境(iPad+GoodNotes)への内部リンク
- 具体的な書名・周回設計・当日の流れを解説したnoteへの導線
試験の概要と直近の合格率
JPEC(日本薬剤師研修センター)が実施する薬剤師生涯学習達成度確認試験は、薬剤師免許取得後5年以上の薬剤師が受験できる試験です。年1回、夏に実施され、合格すると「生涯学習指導薬剤師」の称号を得られます。
同じ試験日・試験問題・合格基準で実施されるのが、日本医療薬学会の薬物療法専門薬剤師認定試験です(こちらは別途、書類審査・症例報告50例ほかの要件を満たすことで薬物療法専門薬剤師として認定されます)。
JPECから公表されている直近2回の受験者数・合格者数から、試験そのものの合格率を算出すると次のようになります。
| 試験回 | 実施日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率(算出) |
|---|---|---|---|---|
| 第9回 | 令和7年7月27日(2025) | 197 | 149 | 約75.6% |
| 第8回 | 令和6年7月21日(2024) | 236 | 127 | 約53.8% |
(出典:JPEC公表の合格者数資料)
合格率は年度によって変動し、第8回のように50%台に落ち込む年もあります。準備期間で教材を絞って効率的に回す戦略が必要です。なお、表中の合格率は試験そのものの合格率であり、薬物療法専門薬剤師として最終認定される率(試験合格+症例50例ほか)とは別の指標である点はご留意ください。
試験対策に必要な教材5ジャンル
教材選びを始める前に、ジャンル分けを整理しておきます。私は以下の5ジャンルに分けて教材を揃えました。
| ジャンル | 役割 | 必須度 |
|---|---|---|
| ① メイン教材 | 試験範囲の中核を体系的に学ぶ | 必須 |
| ② 問題演習集 | 試験形式に慣れる・弱点領域を可視化 | 必須 |
| ③ 最新エビデンス補完書 | メイン教材の版が古い領域を最新で補う | 私は必要と感じた |
| ④ 公式出題ガイドライン | 試験範囲の地図 | 必須(無料) |
| ⑤ 補完リファレンス | 業務でも使う日常書 | あれば便利 |
①〜④を揃えれば、書類通過後の限られた準備期間でも試験対策はほぼ完結します。それぞれのジャンルについて、「何を基準に選ぶか」を順に解説します。
① メイン教材:『疾患別薬物療法』シリーズ I〜V
メイン教材だけは、選択の余地がほぼありません。日本医療薬学会編『疾患別薬物療法』シリーズ I〜V(じほう)が、試験範囲の中核として位置づけられている学会公式の基本書です。日本医療薬学会員向けに頒布されており、一般書店では取り扱いがありません。発行年が少し前の領域も含まれており、最新ガイドラインは別の書籍で補う必要があります(これが③のジャンルが必要になる理由です)。
入手の流れと学会員資格については日本医療薬学会の公式ページを参照してください。
② 問題演習集:選び方の基準
本番がマークシートの選択式である以上、「読む学習」だけでは仕上がりません。問題演習集を選ぶとき、私が重視した基準は次の3つです。
- 出題形式が本番に近いこと:マークシートの選択式で、臨床ケースを読んで判断させる形式
- 解説が「なぜ正解か・なぜ不正解か」まで書かれていること:答え合わせではなく、選択肢を切る根拠の学習に使えるか
- 出題ガイドラインの主要疾患をカバーしていること:領域の偏りがないか
実は、この基準を満たす市販の問題集は、私の調べた範囲ではほぼ唯一無二の一冊に絞られます。その書名・書誌情報・私が実際に行った周回設計(何周したか、解説をどう読み込んだか、スケジュールへの組み込み方)は、私のnoteで詳しく解説しています。
③ 最新エビデンス補完書:選び方の基準
①のメイン教材は、領域によっては発行から年数が経っており、直近のガイドライン改訂が反映されていない章があります。そのギャップを埋めるために、私は「最新エビデンス確認用」の書籍を1冊だけ併用しました。
選ぶ基準は次の通りです。
- 内科系疾患を1冊で横断的にカバーしていること:領域ごとに買い足すと費用も読む時間も破綻します
- ガイドラインと文献の引用が明示されていること:「どの根拠に基づく記載か」を試験勉強でも実務でも遡れるか
- 試験後も業務で使い続けられること:試験のためだけの出費にしない
この基準で私が選んだ一冊(と、問題集と並走させた具体的な使い方)も、noteで書名付きで解説しています。
④ 公式出題ガイドライン(無料)
日本医療薬学会が公開している『専門薬剤師認定試験 試験範囲(出題ガイドライン)』は、教材を買う前に必ず読むべき公式資料です。学会のサイトで無料公開されているPDFで、領域ごとの到達目標が明示されています。
JPEC受験者の方は、JPEC公式の試験情報ページからJPEC側の出題範囲を確認できます。両方を必ず突合してください。
⑤ 補完リファレンス:新しく買う必要はない
個別薬剤の用法用量や、腎機能に応じた投与量調節を即時確認する日常リファレンスも、試験勉強の伴走役として手元に置きました。
ここで強調したいのは、このジャンルは受験のために新しく買う必要はないということです。病棟・薬局業務をしている方なら、すでに使い慣れた定番書が手元にあるはずで、それをそのまま使えば十分です。私がどの2冊を使ったかはnoteに記載していますが、「いま持っているもの」を優先してください。
⑥ 電子化環境:iPad+GoodNotes
メイン教材5冊+問題集+出題ガイドラインPDF+関連ガイドラインPDFを、すべてiPadのGoodNotesに取り込んで運用しました。書籍をPDF化する手順(自炊)は、私のブログの別記事で詳しく解説しています。
具体的な書名と「走り方」はnoteで
本記事では、教材選びの「地図」——5ジャンルの役割と選ぶ基準——を解説しました。ここから先の具体は、noteに集約しています。
noteで解説している内容:
- ②③⑤で私が実際に使った教材の具体的な書名・書誌情報
- どの順番で・どの局面で使うか(教材同士の連携のさせ方)
- 限られた準備期間で何周するかの周回設計とスケジュール
- iPad+GoodNotesでの書き込み学習の具体運用
- 試験当日の持ち物・心構え・時間配分
- 試験後の流れと、合格後にやるべきこと
JPEC 薬剤師生涯学習達成度確認試験 対策と当日の流れ|薬物療法/医療薬学/地域薬学ケア 専門薬剤師認定試験 受験者にも対応(note)
教材の「選び方の地図」が本記事、「具体名と走り方」がnote、という棲み分けです。書類通過後の限られた時間を最大限に活かすためにも、教材選びと運用設計はセットで仕上げておくことをお勧めします。
まとめ
薬物療法専門薬剤師試験(=JPEC薬剤師生涯学習達成度確認試験)の教材は、次の5ジャンル+電子化環境で揃えます。
- ① メイン教材:『疾患別薬物療法』シリーズ I〜V(学会員向け、必須)
- ② 問題演習集:本番形式・解説の質・領域カバーの3基準で選ぶ(必須)
- ③ 最新エビデンス補完書:内科横断・引用明示・試験後も使えるかの3基準で1冊だけ
- ④ 公式出題ガイドライン(学会公式、無料、JPECも同様)
- ⑤ 補完リファレンス:手持ちの定番書をそのまま使う
- ⑥ 電子化環境:iPad+GoodNotes
私が実際に使った教材の書名と、準備期間のスケジュール・当日の流れは私のnoteで詳しく解説しています。試験までの限られた時間を、無駄なく走り切ってください。
なお、市販教材に加えて、この試験の出題形式に合わせた自作の演習問題集(感染症・抗菌薬編 Vol.1・15問・全選択肢に正誤理由つき)も用意しています。5問の無料お試し版で解説の濃さを確かめてから、本編(note)に進めます。
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著者について 現役の薬剤師。薬物療法専門薬剤師、医療薬学専門薬剤師。感染制御・抗菌薬適正使用に関わる業務に従事しながら、医療書籍・雑誌を継続的に通読し、現場で活きる学びをブログとnoteで発信しています。